2017年12月15日金曜日

スルメイカの漁況の見通し (予報期間:来年1月~3月)

■ スルメイカには秋生まれ群と冬生まれ群があり、冬に定置網で漁獲されるスルメイカは主に冬生まれ群です。定置網による水揚量は年変動が大きく、これには海水温が関係しています。過去15年間の1~3月の水揚量と1月の50m深水温の関係を調べたところ、能登半島北沖と秋田県西沖の平均水温が低いほど、水揚量が多い傾向がみられました。
■ 拡張版日本海海況予測システムでは、来年1月の能登・秋田県沖の50m深平均水温は9.3℃と予測されています。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、来年1~3月の水揚量は678トンと見積もられました。冬生まれ群の資源量は低位水準で減少傾向にあるため下振れする可能性はありますが、今期の定置網による水揚量は2017年(152トン)および過去5年平均(485トン)を上回ると予想されます。

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