2020年12月15日火曜日

スルメイカの漁況の見通し (予報期間:来年1月~3月)

■ スルメイカには秋生まれ群と冬生まれ群があ り、冬に定置網で漁獲されるスルメイカは主に冬生 まれ群です。定置網による水揚量は年変動が大き く、これには海水温が関係しています。過去18年間 の1~3月の水揚量と1月の50m深水温の関係を 調べたところ、能登半島北沖と秋田県西沖の平均 水温が低いほど、水揚量が多い傾向がみられまし た。
■ 海況数値モデル(水産資源研究所)による と、来年1月の能登・秋田県沖の50m深平均水温 は過去5年平均並みになると予測されています。
■ 一方、水産資源研究所によれば、冬生まれ群の資源量は近年減少しており、今年の資源量も前年 および過去5年平均を下回っています。これにともない水揚量は減少する可能性があります。
■ この水温と資源量に基づいて、来年1~3月の定置網による水揚量を予測したところ、342トンと 見積もられました。今期の定置網による水揚量は前年実績(415トン)を下回るものの、過去5年平均 実績(361トン)並みになると予想されます。

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