2021年8月2日月曜日

日本海スルメイカ長期予報 (予報期間:8月~12月)

 ■ 一斉調査 6月中旬から7月上旬に、水産研究教育機構、並びに本県を含む北海道から鳥取県の7道県の調査船が日本海の68定点でイカ釣り一斉調査を行い、スルメイカの分布や魚体サイズ(外套長)を調べました。水産研究教育機構が今後の見通しを以下のとおり発表しました。


■ 来遊調査 全調査点の釣機1台1時間当たりの釣獲尾数(CPUE)の平均値が来遊量の指標になります。今年の平均CPUEは5.43尾であり、前年(14.32尾)および過去5年平均(10.98尾)を下回りました。このことから、今年の日本海全体の来遊量は前年および過去5年平均を下回っていると考えられます。


■ 分布状況 CPUEは大和堆から北東に外れた沖合で高かったものの、それ以外の調査点では低く、漁獲がない操業点もありました。近年のCPUE分布は、広く分布が見られた以前とは異なっており、スルメイカの分布・回遊は変化しているものと考えられます。


■ 魚体サイズ 魚体サイズは18cmから19㎝の個体が多く、今年の魚体サイズは過去5年平均並みでした。
 

■ 太平洋側からの来遊 太平洋側に分布するスルメイカは10月以降、宗谷海峡および津軽海峡を経由して日本海に来遊するため、太平洋側の分布状況は10月以降の日本海の漁況に影響します。太平洋スルメイカ長期漁況予報によると、8~9月の来遊量は道東太平洋海域、津軽海峡~道南太平洋海域、常磐~三陸海域の全域で前年を下回ると予想されています。

 


 

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