2021年12月16日木曜日

スルメイカの漁況の見通し (予報期間:来年1月~3月)

 ■ スルメイカには秋生まれ群と冬生まれ群があり、冬に定置網で漁獲されるスルメイカは主に冬生まれ群です。定置網による水揚量は年変動が大きく、これには水温と資源量が関係しています。

■ 過去19年間の1~3月の水揚量と1月の50m深水温の関係を調べたところ、能登半島北沖と秋田県西沖の平均水温が低いほど、水揚量が多い傾向がみられました。海況数値モデル(水産研究・教育機構)によると、来年1月の能登・秋田県沖の50m深平均水温は過去5年平均並みになると予測されています。また、冬生まれ群の資源量は近年減少しており、今年の資源量は前年および過去5年平均を下回っています。

■ この水温と資源量に基づいて、来年1~3月の定置網による水揚量を予測したところ、346トンと見積もられました。今期の定置網による水揚量は前年実績(517トン)を下回るものの、過去5年平均実績(350トン)並みになると予想されます。




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