2023年5月2日火曜日

石川県沿岸のスルメイカ漁況の見通し (予報期間:5月~7月)

■ 石川県沿岸の5~7月の小型イカ釣りによるスルメイカの水揚量は水温の影響をうけて増減していると考えられます。5月中旬の佐渡島沖(A)の50m深水温が低いほど、能登半島沖(B)の50m深水温が高いほど、水揚量が多くなる傾向がみられます。これは、春以降の水温上昇とともに能登半島周辺まで北上したスルメイカが佐渡島沖の水温の低い海域に進路を阻まれて滞留し、その結果として本県沿岸に漁場が長期間形成されるためと考えられます。海況数値モデルでは、今年5月中旬の能登半島沖と佐渡島沖の50m深水温は過去5年平均並みになると予測されており、水温と水揚量の関係式から、今期の小型イカ釣りによる水揚量は2,286トンと見積もられ、過去5年平均(2,292トン)並みになると予想されます。





0 件のコメント:

コメントを投稿