2.日本海におけるスルメイカの分布状況
一斉調査時のスルメイカの分布状況は図2のとおりでした。沿岸では、島根半島
沖、能登半島沖、渡島半島沖、利尻島沖でCPUEが30尾以上の分布密度が高い操業点が
みられました。昨年は北海道沿岸でCPUEが180尾に達する操業点がありましたが、今
年はそのような操業点はありませんでした。沖合域では日本海中央部の大和堆付近で
CPUEが20〜50尾前後の分布密度の高い操業点が多くみられました。
一斉調査時の分布状況は概ね9月まで継続し、10月以降にスルメイカは南下を始め
ます。今年は昨年に比べて分布が南寄りで、北海道西沖の分布量が少ないため、10月
以降に北海道から対馬海峡に向けて南下するスルメイカも少ないことが予想されま
す。
2010年7月30日金曜日
スルメイカの資源状況と漁況の見通し(8〜12月) その1
1.日本海におけるスルメイカの資源状況
日本海スルメイカ漁場一斉調査が6月中旬から7月上旬に行われました。この調査は
石川県の調査船白山丸の他、鳥取県から北海道の研究機関の調査船8隻が共同してス
ルメイカの分布量を調査するもので、我が国水域の合計56点でイカ釣り調査を行いま
した。全調査点のイカ釣り機1台1時間当たりの釣獲尾数(CPUE)の平均値が資源量の
指標となります。今年の平均CPUEは14.59尾であり、昨年(18.24尾)の80%、近年平
均(16.50尾)の88%でした(図1)。従って、今年のスルメイカの資源量は昨年および
近年平均より少ないと判断されます。
日本海スルメイカ漁場一斉調査が6月中旬から7月上旬に行われました。この調査は
石川県の調査船白山丸の他、鳥取県から北海道の研究機関の調査船8隻が共同してス
ルメイカの分布量を調査するもので、我が国水域の合計56点でイカ釣り調査を行いま
した。全調査点のイカ釣り機1台1時間当たりの釣獲尾数(CPUE)の平均値が資源量の
指標となります。今年の平均CPUEは14.59尾であり、昨年(18.24尾)の80%、近年平
均(16.50尾)の88%でした(図1)。従って、今年のスルメイカの資源量は昨年および
近年平均より少ないと判断されます。
2010年7月2日金曜日
5月の漁獲量(石川県主要10港)
○ 定置網
主要10港合計は1,821トンで、平年(過去10カ年平均)並みの漁獲量で
した。
最も多く漁獲されたのはカタクチイワシの335トンで、蛸島港・宇出津港・七
尾地区主体に平年並みでした。
サワラは283トンで平年をかなり上回りました。今年の春漁期は、漁期が遅れ
たことから4月は平年をやや下回りましたが、5月は過去10年間で最も多い漁獲量
となりました。
ブリは204トン、マダイは204トンで、いずれも平年をかなり上回りまし
た。
主要10港合計は1,821トンで、平年(過去10カ年平均)並みの漁獲量で
した。
最も多く漁獲されたのはカタクチイワシの335トンで、蛸島港・宇出津港・七
尾地区主体に平年並みでした。
サワラは283トンで平年をかなり上回りました。今年の春漁期は、漁期が遅れ
たことから4月は平年をやや下回りましたが、5月は過去10年間で最も多い漁獲量
となりました。
ブリは204トン、マダイは204トンで、いずれも平年をかなり上回りまし
た。
○ 底びき網
主要10港合計は877トンで、平年をやや上回る漁獲量でした。
最も多く漁獲されたのはハタハタの302トンで、輪島港・蛸島港主体に平年を
かなり上回りました。
アカガレイは127トンで平年をやや上回りました。
アマエビは85トンで平年をやや下回りました。
○ まき網
主要10港合計は425トンで、平年をやや下回る漁獲量でした。
最も多く漁獲されたのはウルメイワシの151トンで、富来港主体に平年をかな
り上回りました。
マサバは97トンで平年をやや上回りました。
マイワシは87トンで平年をやや下回りました。
○ 刺 網
主要10港合計は160トンで、平年をやや下回る漁獲量でした。
最も多く漁獲されたのはウスメバル(やなぎばちめ)の37トンで、輪島港主体
に平年並みでした。
ガンドは14トンで平年をかなり上回りました。
マダイは13トンで平年並みでした。
○ 釣 り
釣りの主要10港合計は41トンで、平年をやや下回る漁獲量でした。
最も多く漁獲されたのはブリの12トンで、平年をやや上回りました。
小型いか釣り(スルメイカ)の主要10港合計は688トンで、平年をやや下回る
漁獲量でした。
6月上旬の水温の状況(調査船観測結果)
(1) 本県周辺の水深50m水温は12〜14℃台で、加賀沖・能登半島外浦沖では
"平年並み"から"やや低め"(0〜1℃低め)、富山湾では"やや低め"から"か
なり低め"(1〜2℃低め)の水温分布を示しています。
(2) 表面水温は15〜18℃台で、加賀沖・能登半島外浦沖では"やや低め"から
"かなり低め"(1〜2℃低め)、富山湾では"平年並み"の水温分布を示していま
す。
(3) 能登半島西沖の冷水域は、平年に比べて岸側にかなり近づいて分布していま
す。
(4) 佐渡島沖の冷水域は、平年に比べて禄剛埼からかなり離れて分布しています。
"平年並み"から"やや低め"(0〜1℃低め)、富山湾では"やや低め"から"か
なり低め"(1〜2℃低め)の水温分布を示しています。
(2) 表面水温は15〜18℃台で、加賀沖・能登半島外浦沖では"やや低め"から
"かなり低め"(1〜2℃低め)、富山湾では"平年並み"の水温分布を示していま
す。
(3) 能登半島西沖の冷水域は、平年に比べて岸側にかなり近づいて分布していま
す。
(4) 佐渡島沖の冷水域は、平年に比べて禄剛埼からかなり離れて分布しています。
登録:
投稿 (Atom)