沿岸の海面水温 5月13日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は14~15℃台で、過去5年平均との差は±0.0~+0.5℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は13.9~15.6℃で、4月下旬から約1.5℃上昇しました。前年同時期との差は-1.4~+0.4℃、過去3年平均との差は-0.8~+0.9℃でした。
港内の水温 今期の水温は14.4~16.4℃で、前年同時期との差は-2.1~-1.4℃、過去3年平均との差は-0.5~+0.1℃でした。
2016年5月17日火曜日
小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~12日)
県沿岸では今月から県外小型いか釣り漁船の操業が始まり、スルメイカの水揚量が増えてきました。5月1~12日の県内水揚量は208トンであり、前年同時期(161トン)および過去5年平均(136トン)を上回っています。主な漁場が門前沖であるため、門前と西海への水揚げが大部分を占めており、金沢への水揚げは少なくなっています。
銘柄(1箱当たりの入り尾数)別箱数割合をみると、25尾入りと30尾入りが多く、40尾以上入りが少なく、前年および過去5年平均に比べて魚体は大きめです。
石川県主要港の水揚状況 (期間:4月16日~30日)
定置網 マイワシは七尾・宇出津を中心に2,157トン水揚げされました。2月上旬から4月下旬の累計は6,349トンで、前年(5,276トン)および過去5年平均(2,109トン)を上回りました。サワラ・サゴシ・ブリ・サバ・フクラギは前年を上回り、マアジは前年並み、フグ類・スルメイカは前年を下回りました。
まき網 ブリ・ガンドは金沢を中心に水揚げがあり、前年を上回りました。
底びき網・ごち網 アマエビは金沢を中心に44トン水揚げされました。3月上旬から4月下旬の累計は148トンで、前年(148トン)並みで過去5年平均(86トン)を上回りました。ニギス・マダラは前年並みで、ハタハタ・アカガレイ・フグ類は前年を下回りました。
刺網・釣り・その他 ヤナギバチメは輪島を中心に15トン水揚げされました。3月上旬から4月下旬の累計は46トンで、前年(55トン)および過去5年平均(62トン)を下回りました。フグ類・ブリは前年を上回り、ガンドは前年並み、ベニズワイガニ・イワガキ・スルメイカは前年を下回りました。
まき網 ブリ・ガンドは金沢を中心に水揚げがあり、前年を上回りました。
底びき網・ごち網 アマエビは金沢を中心に44トン水揚げされました。3月上旬から4月下旬の累計は148トンで、前年(148トン)並みで過去5年平均(86トン)を上回りました。ニギス・マダラは前年並みで、ハタハタ・アカガレイ・フグ類は前年を下回りました。
刺網・釣り・その他 ヤナギバチメは輪島を中心に15トン水揚げされました。3月上旬から4月下旬の累計は46トンで、前年(55トン)および過去5年平均(62トン)を下回りました。フグ類・ブリは前年を上回り、ガンドは前年並み、ベニズワイガニ・イワガキ・スルメイカは前年を下回りました。
2016年4月28日木曜日
スルメイカの漁況の見通し (予報期間:5月~7月)
石川県沿岸 5月中旬の能登半島北沖(右図A)と佐渡北沖(右図B)の50m深水温の差が大きい年ほど5~7月のスルメイカの水揚量が多くなる傾向にあります。水温差が大きいとイカの北上が妨げられて本県沿岸にイカが多く留まるためと考えられます。海況モデルによる予測によると、今年5月中旬の水温差は0.36℃と大きくありません。水温差と水揚量の関係から、今期の小型イカ釣りによる水揚量は2,710トンと見積もられ、前年(1,583トン)を上回り、過去5年平均(2,169トン)並みになると予想されます。ただし、後述するようにスルメイカの分布量は少ないと考えられることから、水揚量が下振れする可能性があります。
日本海沿岸 漁獲加入前のスルメイカ(外套長2~10cm程度)の分布量を調べるため、石川県水産総合センター・富山県水産研究所・日本海区水産研究所は4月に日本海で表層トロール調査を行いました。調査時に外套長5cm以上であったイカが5~7月の漁獲対象になります。外套長5cm以上のイカの調査点当たりの平均採集尾数は5.8尾であり、前年(51.2尾)および過去5年平均(20.5尾)を下回りました。昨年秋の孵化幼生調査では、調査点当たりの平均分布密度は0.64尾であり、前年(1.49尾)および過去5年平均(1.04尾)を下回っており、今期漁獲されるイカの孵化量も少なかったと考えられます。一方、昨年5~7月の水揚量は1994年以降で最も少なくなりました。以上から、今期の日本海沿岸への来遊量は不漁であった前年並みで、過去5年平均を下回ると予想されます。また、対馬暖流の水温はやや高めになると予想されており、漁期の開始はやや早いと考えられます。日本海沿岸の予報の詳細については、水産庁の資源評価等推進委託事業のページ(http://abchan.fra.go.jp/)をご覧ください。
日本海沿岸 漁獲加入前のスルメイカ(外套長2~10cm程度)の分布量を調べるため、石川県水産総合センター・富山県水産研究所・日本海区水産研究所は4月に日本海で表層トロール調査を行いました。調査時に外套長5cm以上であったイカが5~7月の漁獲対象になります。外套長5cm以上のイカの調査点当たりの平均採集尾数は5.8尾であり、前年(51.2尾)および過去5年平均(20.5尾)を下回りました。昨年秋の孵化幼生調査では、調査点当たりの平均分布密度は0.64尾であり、前年(1.49尾)および過去5年平均(1.04尾)を下回っており、今期漁獲されるイカの孵化量も少なかったと考えられます。一方、昨年5~7月の水揚量は1994年以降で最も少なくなりました。以上から、今期の日本海沿岸への来遊量は不漁であった前年並みで、過去5年平均を下回ると予想されます。また、対馬暖流の水温はやや高めになると予想されており、漁期の開始はやや早いと考えられます。日本海沿岸の予報の詳細については、水産庁の資源評価等推進委託事業のページ(http://abchan.fra.go.jp/)をご覧ください。
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