沿岸の海面水温 12月12日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は15~16℃台であり、過去5年平均との差は-0.5~±0.0℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は15.6~16.3℃で、11月下旬から約1.4℃低下しました。前年同時期との差は-1.2~+0.4℃、過去3年平均との差は-1.2~+0.2℃でした。
港内の水温 今期の水温は12.9~15.7℃で、前年同時期との差は-0.7~+0.4℃、過去3年平均との差は-0.8~-0.1℃でした。
2016年12月15日木曜日
スルメイカの漁況の見通し (予報期間:来年1月~3月)
本県沿岸の定置網では12月頃からスルメイカの水揚量が徐々に増えてきます。スルメイカには秋生まれ群と冬生まれ群があり、冬季に定置網で漁獲されるスルメイカは冬生まれ群です。定置網による水揚量は年変動が大きく、これには海水温が関係しています。過去14年間の1~3月の水揚量と1月の50m深水温の関係を調べたところ、秋田県沖(北緯39.2~40.2度・東経137~139度の海域)の平均水温が低いほど、水揚量が多い傾向がみられました。
拡張版日本海海況予測システムでは、来年1月の秋田県沖の50m深平均水温は9.7℃と予測されています。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、来年1~3月の定置網による水揚量は597トン程度と推定され、過去5年平均(534トン)をやや上回り、昨年(572トン)並みになると予想されます。
拡張版日本海海況予測システムでは、来年1月の秋田県沖の50m深平均水温は9.7℃と予測されています。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、来年1~3月の定置網による水揚量は597トン程度と推定され、過去5年平均(534トン)をやや上回り、昨年(572トン)並みになると予想されます。
石川県主要港の水揚状況 (期間:11月16日~30日)
定置網 ブリは77トン水揚げされました。11月上旬から11月下旬の累計は122トンで、前年(29トン)および過去5年平均(45トン)を上回りました。フクラギは105トン水揚げされました。9月上旬から11月下旬の累計は381トンで、前年(210トン)を上回り、過去5年平均(443トン)並みでした。マアジは前年を上回り、サワラ・サゴシは前年並み、カタクチイワシ・サバは前年を下回りました。
まき網 フクラギは前年を上回り、ブリは前年並み、ガンドは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 マダラは前年を上回り、ズワイガニ・コウバコは前年並みでした。
刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年並み、マダラは前年を下回りました。
まき網 フクラギは前年を上回り、ブリは前年並み、ガンドは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 マダラは前年を上回り、ズワイガニ・コウバコは前年並みでした。
刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年並み、マダラは前年を下回りました。
2016年11月30日水曜日
ズワイガニの水揚状況 (期間:11月6日~20日)
■ 11月6日にズワイガニ漁が解禁されました。橋立港・金沢港・輪島港・蛸島港の解禁後15日間の水揚量は雄ガニ(加能ガニ):58.5トン、雌ガニ(香箱ガニ):84.3トンでした。
■ 水揚量の前年同期比は雄ガニ:92%、雌ガニ:87%であり、雄は前年並み、雌は前年をやや下回りました。同過去5年平均比は雄ガニ:85%、雌ガニ:79%であり、雄は過去5年平均をやや下回り、雌は過去5年平均を下回りました。2013年・2014年は雄ガニと雌ガニの水揚量は増加傾向でしたが、今期は2015年に引き続き雌雄ともに減少しました。
■ 出漁隻日当たりの水揚量の前年同期比は雄ガニ:110%、雌ガニ:105%、同過去5年平均比は雄ガニ:91%、雌ガニ:82%であり、雌は前年並みで過去5年平均をやや下回っていますが、雄は前年をやや上回り、過去5年平均並みで推移しています。石川県の底びき網漁業者は、従来から保護区設定などズワイガニの資源管理を継続実施しており、2013年漁期から雌ガニの漁期短縮とミズガニの禁漁にも取り組んでいます。これらの取り組みが資源の安定に寄与しているものと考えられます。
■ 水揚量の前年同期比は雄ガニ:92%、雌ガニ:87%であり、雄は前年並み、雌は前年をやや下回りました。同過去5年平均比は雄ガニ:85%、雌ガニ:79%であり、雄は過去5年平均をやや下回り、雌は過去5年平均を下回りました。2013年・2014年は雄ガニと雌ガニの水揚量は増加傾向でしたが、今期は2015年に引き続き雌雄ともに減少しました。
■ 出漁隻日当たりの水揚量の前年同期比は雄ガニ:110%、雌ガニ:105%、同過去5年平均比は雄ガニ:91%、雌ガニ:82%であり、雌は前年並みで過去5年平均をやや下回っていますが、雄は前年をやや上回り、過去5年平均並みで推移しています。石川県の底びき網漁業者は、従来から保護区設定などズワイガニの資源管理を継続実施しており、2013年漁期から雌ガニの漁期短縮とミズガニの禁漁にも取り組んでいます。これらの取り組みが資源の安定に寄与しているものと考えられます。
登録:
投稿 (Atom)