2023年7月4日火曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:6月16日~20日)

■ 沿岸の海面水温 6月20日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は18~21℃台で、過去5年平均との差は-1.5~-0.5℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は20.6~21.2℃で、6月上旬から約2.5℃上昇しました。前年同時期との差は+0.8~+2.0℃、過去5年平均との差は+1.0~+1.4℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は21.1~23.8℃で、前年同時期との差は+1.7~+2.3℃、過去5年平均との差は+1.2~+1.3℃でした。




小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~6月20日)

■ 今年5月1日から6月20日の小型いか釣りによるスルメイカ水揚量は107トンであり、前年(565トン)および過去5年平均(1,144トン)を下回っています。

■ 銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合をみると、今年は20尾入りと25尾入りの割合が48%で、魚体サイズは前年および過去5年平均より大きめです。

■ 5月1日から6月20日の延べ入港隻数は604隻であり、前年(1,380隻)および過去5年平均(2,549隻)を下回っています。同期間の入港1隻当たりの水揚量を求めたところ、今年は146kgであり、前年(410kg)および過去5年平均(429kg)を下回っています。1隻当たりの水揚量が少ないことに加えて、入港隻数も少ないため、水揚量がより少なくなっています。6月20日現在、主な漁場は西海・門前沖にあり、佐渡以北ではまだ本格的な漁場は形成されていない模様です。

石川県主要港の水揚状況 (期間:6月1日~15日)

■ 定置網 ブリ・マアジは前年を上回り、サバ・フクラギ・コゾクラ・フグ類・トビウオは前年を下回りました。マアジは165トン水揚げされました。マアジの4月前半月から6月前半の累計は410トンで、前年(263トン)および過去5年平均(246トン)を上回りました。

■ まき網 ウルメイワシは前年を上回り、サバは前年並み、マイワシは前年を下回りました。

■ 底びき網・ごち網 ニギス・アマエビ・アカガレイは前年を上回り、スルメイカは前年を下回りました。アマエビの3月から6月前半の累計は234トンで、前年(264トン)および過去5年平均(288トン)並みでした。

■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年並み、ヤナギバチメは前年を下回りました。



2023年6月19日月曜日

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:5月15日~22日) ■

 ■ 調査船白山丸は5月15~22日に能登半島沿岸から日本海沖合(大和堆南部)でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は0~1.5尾でした。今回調査の平均CPUEは0.5尾であり、前年同時期平均(2.7尾)および過去5年同時期平均(10.7尾)を下回りました。定点調査ではないため厳密には比較できませんが、今年5月調査時点のスルメイカの来遊量は前年および過去5年平均を下回っていると考えられます。

■ 本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は18.3cmであり、魚体サイズは前年(18.1cm)と同程度で、過去5年平均(17.6cm)よりやや大きめでした。