2011年5月30日月曜日

調査船白山丸によるスルメイカ分布量調査

調査船白山丸は516日から24日に主に北隠岐堆から大和堆付近でイカ釣り試験操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機11時間当たりの漁獲尾数)の平均値は16.2尾であり、過去5ヵ年平均(12.0尾)および昨年(10.2尾)の値を上回りました。このことから、資源の来遊量は比較的良好と考えられます。一方、魚体サイズ(外套長)の平均値は17.2㎝で、過去5ヵ年のうちで最も小さく(最大は2006年の18.5㎝)、成長が遅れている模様です。日本海の海面水温は5月中旬時点で平年に比べて12℃低く、大和堆の南に位置する北隠岐堆付近でむしろ分布密度が高い傾向にあったことから、スルメイカの北上も遅れているものと考えられます。

沿岸観測ブイの水温(5月22日~26日の平均)


・沿岸観測ブイの水温(水深10m)は、5月中旬に比べ約2.5℃上昇しました。5月22日~26日の平均水温は14.0℃~15.9℃で、過去3年平均と比較すると、外浦沿岸では低め、内浦沿岸では高めで推移しています。


・港内水温(水深1.5m)は、5月上旬に比べ約2.2℃上昇しました。5月22日~26日の平均水温は15.8℃~17.1℃で、前年に比べ橋立港では0.3℃高め、宇出津港では0.4℃高め、石崎港では0.8℃低めでした。

石川県主要港の水揚げ状況(5月11日~20日)


石川県主要港の水揚げ状況(5月11日~20日)
・定置網
 マイワシは、蛸島港・宇出津港・七尾地区主体に、4月上旬以降、前年をかなり上回って推移しました。マアジは前年並み、サワラ・マダイ・スルメイカ・ブリは前年を下回りました。

・底びき網
 ハタハタは蛸島港主体に前年を下回り、アマエビは金沢港主体に前年並みでした。
・小型いか釣り
 スルメイカは来遊が遅れており、前年をかなり下回りました。サイズは25入が19%、30入が54%、40入以上が21%でした。5月下旬に入り水揚げ量は徐々に増加しており、29日には1万ケースを超えるまとまった水揚げがありました。
・その他
 刺し網・釣りでは、ブリ・ガンド・フクラギ主体にまとまった水揚げがありました。

2011年5月23日月曜日

沿岸観測ブイの水温(5月12日~16日の平均)


・沿岸観測ブイの水温(水深10m)は、5月上旬に比べ約0.7℃上昇しました。5月12日~16日の平均水温は12.2℃~13.1℃で、前年・過去3年平均と比較すると、いずれの観測点も低めで推移しています。


・港内水温(水深1.5m)は、5月上旬に比べ約0.7℃上昇しました。5月12日~16日の平均水温は13.0℃~15.5℃で、前年に比べ橋立港では0.5℃高め、宇出津港・石崎港では0.2℃低めでした。