2010年8月11日水曜日

石川県内主要港の水揚げ状況(7月21日〜31日)

○定置網 マアジは宇出津港・七尾地区主体にまとまった水揚げがありましたが、外
浦海域では低調でした。7月上旬から下旬までの累計は450トンで、好漁であった
前年を下回りましたが、過去10年平均並みの水揚げでした。サゴシは1〜1.5k
gサイズ主体で前年をかなり上回りました。
○まき網 フクラギは富来港でまとまった水揚げがあり前年をかなり上回りました。
クロマグロは蛸島港・七尾港で水揚げがありましたが、引き続き散発的な状況となっ
ています。
○底びき網・ごち網 大和堆周辺海域のアマエビは前年を下回りました。7月上旬か
ら下旬までの累計は44トンで、前年並みでした。

沿岸観測ブイの水温(8月8日)

○気温がかなり高い日が続いていることもあり、各観測点の水温はかなり高めで推移
しています。
○8月8日の沿岸観測ブイの水温(水深10m)は、加賀沿岸・能登半島外浦沿岸と
も27℃〜28℃で、過去3年の平均水温に比べ2.9〜3.5℃程度高めで推移し
ています。内浦海域では28℃〜29℃で、過去3年の平均水温に比べ3.0〜3.
1℃程度高めで推移しています。
○港内水温(水深1.5m)は、石崎港で30℃を超えており、過去3カ年の平均水
温と比較すると、3.4℃高めで推移しています。

石川県周辺海域の表面水温(8月8日)

○加賀沖から能登半島外浦沖の海域では26℃〜27℃の水域が広がっていますが、
猿山岬北西沖 には水温の低い海域がみられています。過去5カ年の平均水温と比較
すると、この海域では0.5℃程度低めとなっています。
○内浦海域では26℃以上の水域が広がっており、過去5カ年の平均水温と比較する
と、0.5℃程度高めとなっています。

大型クラゲ出現予測について(8月下旬)

平成22年7月22日に、(独)水産総合研究センターが公表した「大型クラゲの出現
について(第2報)」の概要は、以下のとおりです。

・7月15日および17〜18日に東シナ海北部〜中央部において、少数の大型クラ
ゲの出現を確認。現時点では、昨年度より出現量は少ない。
・FRA-JCOPE(太平洋および我が国周辺海況予測システム)を用いて、大型クラゲの出
現予測を行った結果、8月下旬に対馬海峡付近に大型クラゲが出現する可能性はある
が、その出現量はかなり少ないと思われる。

昨年度は7月上旬に対馬で大型クラゲの大量出現が確認されていましたが、本年度は
東シナ海で少量が確認されるにとどまっています。
しかし、平成19年のように出現時期が遅れ10月下旬に石川県周辺海域で漁業被害
をもたらした例もありますので、引き続き、今後の情報にご注意ください。