2015年3月16日月曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:3月7日~11日)

沿岸の海面水温 3月11日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は9~10℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+1.0℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は10.1~10.9℃で、2月下旬から約0.3℃低下しました。前年同時期との差は-0.4~+1.3℃、過去3年平均との差は-0.4~+0.8℃でした。

港内の水温 今期の水温は10.0~10.7℃で、前年同時期との差は+1.4~+1.9℃、過去3年平均との差は+0.8~+0.9℃でした。

サヨリの漁況の見通し (予報期間:3月~5月)

石川県では、季節を代表する水産物を「石川の四季のさかな」とし、春の魚としてサヨリを選定しています。サヨリは2隻の船で網を曳く船曳網により3~5月に主に漁獲されます。

県内主要港の3~5月の船曳網によるサヨリの水揚量は減少する傾向にあり、1998年に69.5トンあった水揚量は2013年には8.1トンに減少しています。水揚量が減少した主な理由として操業隻数の減少があげられます。また、2月下旬~3月上旬の沿岸水温(宇出津港の水温)が低いほど、3~5月の水揚量が少なくなる傾向にあることから、近年、春先の水温が低いことが水揚げの低迷に関係していると考えられます。

今年2月下旬~3月上旬の宇出津港の水温は10.9℃でした。この値を水温と水揚量の関係に当てはめると、今年3~5月の主要港の船曳網による水揚量は24.0トンと見積もられ、前年(13.3トン)および過去10年平均(16.9トン)を上回ると予想されます。

おさかな写真館のページの紹介

石川県水産総合センターでは、これまで職員が撮影した魚類等の写真を掲載した「おさかな写真館」のページを開設しました。魚類の他、甲殻類・頭足類・貝類など265種、合計602枚の写真をご覧いただくことができます。URLは下記のとおりです。http://www.pref.ishikawa.jp/suisan/center/sigenbu.files/syasinkan/top.html

石川県主要港の水揚状況 (期間:2月16日~28日)

定置網 マイワシ・スルメイカ・カタクチイワシ・マダラは前年を上回り、サバ・ブリは前年並み、マアジ・フクラギ・カワハギ・ウルメイワシなどは前年を下回りました。

まき網 マイワシは前年を上回り、マアジ・サバは前年を下回りました。

底びき網・ごち網 ニギス・アマエビは前年を上回り、アカガレイ・ズワイガニ・マダラ・ノトエビは前年並み、ハタハタ・アンコウは前年を下回りました。

その他(刺し網・釣り・採介藻など) フクラギ・ベニズワイガニ・アマエビは前年を上回り、ガンド・マダラ・ナマコは前年を下回りました。