2016年6月15日水曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:6月9日~13日)

沿岸の海面水温 6月13日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は19.5~21.0℃程度であり、過去5年平均との差は±0.0~+0.5℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は18.3~20.0℃で、5月下旬から約1.9℃上昇しました。前年同時期との差は-0.8~+0.3℃、過去3年平均との差は-0.2~+0.6℃でした。
港内の水温 今期の水温は19.9~22.8℃で、前年同時期との差は-0.0~+0.5℃、過去3年平均との差は-0.7~-0.1℃でした。

小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~6月9日)

5月1日から6月9日の県内水揚量は836トンであり、過去5年平均(1,333トン)および前年(940トン)を下回っています。5月中旬から下旬は月夜であったため、水揚げが停滞しましたが、6月に入って水揚量は再び増加する傾向にあります。主な漁場は5月中旬には珠洲沖でしたが、5月末以降、再び門前・西海沖に形成されています。
銘柄(1箱当たりの入り尾数)別箱数割合をみると、25尾入りと30尾入りが多く、40尾以上入りが少なく、前年および過去5年平均に比べて魚体は大きめです。

石川県主要港の水揚状況 (期間:5月16日~31日)

定置網 ガンドは196トン水揚げされました。4月上旬から5月下旬までの累計は287トンで、前年(230トン)および過去5年平均(156トン)を上回りました。マダイは10トン水揚げされました。3月上旬から5月下旬までの累計は69トンであり、前年(178トン)および過去5年平均(126トン)を下回りました。マイワシ・マアジ・ウルメイワシ・サバ・ブリ・サワラ・サゴシ・トビウオは前年を上回り、フクラギは前年を下回りました。
まき網 マアジは前年を上回り、マイワシ・サバは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 アマエビは金沢を中心に96トン水揚げされました。3月上旬から5月下旬までの累計は288トンで、前年(281トン)並みで過去5年平均(182トン)を上回りました。ハタハタ・アカガレイは前年並みで、ニギス・マダラは前年を下回りました。
刺し網・釣り・その他 ヤナギバチメ・イワガキ・カワハギ・ブリ・マダイは前年を上回り、ベニズワイガニは前年並み、ガンドは前年を下回りました。

2016年5月31日火曜日

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:5月12日~19日)

調査船白山丸は5月12日から19日に能登半島沖~日本海中央部(大和堆南方海域)~隠岐諸島沖でイカ釣り操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は、北緯38度43分・東経134度43分の操業点で52.8尾、北緯38度22分・東経134度23分の操業点で37.0尾と高く、これらの海域にスルメイカが多く分布していました。本調査の平均CPUEは18.9尾であり、前年同時期平均(21.0尾)および過去5年の同時期平均(20.3尾)をやや下回りました。定点調査ではないため厳密には比較できませんが、今年5月の日本海沖合のスルメイカの分布量は前年および過去5年平均をやや下回っていると考えられます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は18.7cmであり、魚体は前年(19.0cm)よりやや小さく、過去5年平均(18.3cm)よりやや大きめでした。