2018年4月13日金曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:4月6日~10日)

沿岸の海面水温 4月10日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は10~11℃台で、過去5年平均との差は±0.0~+0.25℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は10.5~12.3℃で、3月下旬から0.7℃上昇しました。前年同時期との差は-0.6~-0.1℃、過去3年平均との差は-0.5~-0.1℃でした。

港内の水温 今期の水温は10.9~12.2℃で、前年同時期との差は-1.1~-0.3℃、過去3年平均との差は-0.5~-0.4℃でした。

フクラギ漁および寒ブリ漁のまとめ

今期のフクラギ漁(2017年10月~2018年3月、定置網)は、12月に平年(過去10年平均、以下同じ)を上回ったほかは、平年を下回る低調な漁模様となりました。今期の合計水揚量(速報値)は498トンと、平年(568トン)をやや下回りました。

今期の寒ブリ漁(2017年11月~2018年3月、定置網)は、11月中旬から本格的に始まりましたが、期間を通じて低調に推移しました。今期の合計水揚量(速報値)は281トン(約40,000尾)と平年(583トン)の約半分となりました。サイズ別の尾数を見ると、大ブリ(7kg以上)と中ブリ(7kg未満)が概ね半々でした。しかし、体重10kgを超えるサイズのものは約1,300尾とわずかな水揚げに終わりました。

冬期のスルメイカ漁のまとめ (期間:2018年1月~3月)

今期の定置網による水揚量は373トンであり、昨年(145トン)を上回り、過去5年平均(484トン)を下回りました。漁海況情報392号では、今期の水揚量は過去5年平均を上回ると予想しましたが、予想を下回りました。1月の能登・秋田沖の50m深水温は低く、スルメイカの来遊に好適な条件でしたが、漁獲対象である冬生まれのスルメイカの資源量が低位水準となっており、このため予想を下回ったものと考えられます。

石川県主要港の水揚状況 (期間:3月16日~31日)

定置網 マアジ・サバ・スルメイカは前年を上回りました。マイワシは2,705トン水揚げされました。1月前半から3月後半までの累計は10,454トンで、前年(1トン)および過去5年平均(1,586トン)を上回りました。

まき網 ブリ主体の水揚げで、前年を下回りました。
底びき網・ごち網 フグ類は前年を上回り、ニギス・ハタハタ・アマエビは前年並み、アカガレイ・マダラは前年を下回りました。

刺網・釣り・その他 ヤナギバチメ・ブリは前年を上回り、ナマコ・アマエビは前年並み、ベニズワイガニは前年を下回りました。