2024年8月29日木曜日

石川県主要港の水揚状況 (期間:7月1日~31日)

■ 定置網 フクラギ・コゾクラは前年を上回り、サワラ・サゴシは前年並みで、サバは前年を下回りました。

■ まき網 マアジは前年を上回り、サバ・ブリは前年を下回りました。サバは310トン水揚げされました 。 4 月 か ら 7 月 の 累 計 は 1,365 ト ン で 、 前 年(2,748トン)を下回り、過去5年平均(1,532トン)並みとなっています。

■ 底びき網・ごち網 アマエビは前年を下回りました。

■ 刺網・釣・小型いか釣・その他 スルメイカは前年を上回り、ベニズワイガニは前年並みでした。小型いか釣りによるスルメイカの水揚量は124トンでした。5月から7月の累計は217トンで、前年(109トン)を上回り、過去5年平均(1,142トン)を下回っています。


大型クラゲ情報 (期間:7月17日~8月21日)

■ 水産研究・教育機構と漁業情報サービスセンターが8月21日までに発表した情報、並びに石川県水産総合センターが調査で得た情報は以下のとおりです。

日本海 8月以降、長崎県から北海道の広範囲で大型クラゲが出現しています。1網当たりの入網が多かった情報をみると、定置網では、長崎県(対馬)で8月10日に600個体(傘径:80~150cm)、島根県で8月19日に1,000個体(傘径不明)、京都府で8月18日に100個体(傘径:50~100cm)の入網が確認されました。石川県内では、橋立沖の定置網で断続的に入網しており、8月18日に70個体(傘径:100cm以上)が入網しました。また、8月18日から20日に金沢沖の水深200~300mの海域で実施した調査船白山丸による桁網調査でも1網当たり1~6個体(傘径:25~90cm)が入網しました。

対馬海峡 水産研究・教育機構が行ったフェリーによる博多・釜山間の目視調査では、7月17日に1,414個体(傘径:20~80cm)、7月30日に290個体(傘径:40~90cm)、8月20日に2個体(傘径:50cm)が確認されており、個体数は減少傾向にあります。

■ 本県以西で出現が続いていることから、本県の定置網では今後も入網が続くと考えられます。また、9月から始まる底びき網操業でも入網する可能性が高く、十分な注意が必要です。

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:7月25日~30日)

 ■ 調査船白山丸は7月25~30日に能登半島沖から日本海中央部でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は0~14.27尾でした。全調査点の平均CPUEは2.25尾であり、前年(9.98尾)および過去5年平均(10.70尾)を下回りました。定点調査ではないため厳密には比較できませんが、今年の調査時点の日本海中央部のスルメイカの来遊量は前年および過去5年平均を下回っていたと考えられます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は20.0cmで、魚体は前年(16.7cm)より大きく、過去5年平均(20.2cm)並みでした。

小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~8月20日)

 ■ 今年5月1日から8月20日の小型いか釣りによるスルメイカの水揚量は387トンであり、前

年(247トン)を上回り、過去5年平均(2,227トン)を下回っています。

■ 銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合をみると、今年は20尾入りと25尾入りの割合が77%で、魚体サイズは前年および過去5年平均より大きめです。

■ 5月1日から8月20日の延べ入港隻数を集計したところ、今年の入港隻数は1,168隻で 、 前 年 ( 1,664隻 ) お よ び 過 去 5年平均(4,569隻)を下回っています。同時期の入港

1隻当たりの水揚量は326kgで、前年(149kg)を上回り、過去5年平均(431kg)を下回っていることから、県沿岸へのスルメイカの来遊量は前年より多く、過去5年平均を下回っていると考えられます。

■ 能登半島地震で能登の漁港が大きな被害を受けており、県外小型いか釣り漁船の入港できる港が金沢港だけになったため、操業隻数が少なくなっています。

石川県周辺海域の水温 (期間:8月6日~8月10日)

■ 沿岸の海面水温 8月10日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は27~28℃台で、過去5年平均との差は-1.0~+0.5℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は27.1~28.0℃で、前年同時期との差は-1.3~-0.7℃、過去5年平均との差は-0.2~+1.3℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は28.6~30.1℃で、前年同時期との差は-2.4~-0.6℃、過去5年平均との差は-0.6~ +0.6℃でした。



2024年8月1日木曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:7月6日~7月10日)

 ■ 沿岸の海面水温 7月10日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は23~24℃台で、過去5年平均との差は-1.0~±0.0℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は23.5~24.9℃で、前年同時期との差は±0.0~+0.8、過去5年平均との差は+0.6~+1.4℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は23.4~26.0℃で、前年同時期との差は-1.8~+1.6℃、過去5年平均との差は-1.9~+1.6℃でした。



日本海スルメイカ長期予報 (予報期間:8月~12月)

■ 水産研究・教育機構、並びに本県を含む北海道から鳥取県の7道県の調査船が6月中旬から7月上旬に日本海の48定点でイカ釣り一斉調査を行い、スルメイカの分布や魚体サイズ(外套長)を調べました。水産研究・教育機構が発表した来遊量の見込みの概要は以下のとおりです。

■ 来遊状況 全調査点の釣機1台1時間当たりの漁獲尾数(CPUE)の平均値が来遊量の指標になります。今年の平均CPUEは0.38尾であり、前年(0.49尾)および過去5年平均(5.95尾)を下回り、過去最低となりました。したがって、今年の日本海の来遊量は前年および過去5年平均を下回っていると考えられます。

■ 分布状況と魚体サイズ 調査海域の全域でCPUEは低く、スルメイカが高密度に分布する海域はありませんでした。全域で外套長18cm台以下の個体が多く、19cm台以上の個体は主に能登半島以西の海域でみられました。

■ 太平洋側の状況 10月以降の日本海の漁況に影響する太平洋側のスルメイカの分布状況は前年並み~前年を下回る模様です。

■ 来遊量の見込み 以上の結果から、8~12月の日本海全体の来遊量(漁獲量)は前年および過去5年平均を下回ると予想されます。海域別の予想は以下のとおりです。

道北・道央: 前年・過去5年平均を下回る。

道南・津軽: 前年・過去5年平均を下回る。

本州北部日本海: 前年・過去5年平均を下回る。

西部日本海: 前年・過去5年平均を下回る。

沖合域: 前年・過去5年平均を下回る。

本予報の詳細については下記URLの資料をご覧ください。

日本海スルメイカ長期漁況予報:https://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2024/20240731_srm-n/

太平洋スルメイカ長期漁況予報:https://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2024/20240731_srm-t/















調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:6月12日~18日)

■ スルメイカの資源状況を調べるため、6月中旬~7月中旬に日本海側道県研究機関と水産研究・教育機構の調査船が共同でスルメイカ漁場一斉調査を行いました。

■ 石川県水産総合センターの調査船白山丸は6月12~18日に能登半島沖から日本海中央部の定点でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は0.01~0.47尾でした。全調査点の平均CPUEは0.11尾であり、前年(0.43尾)および過去5年平均(1.31尾)を下回りました。このことから、調査時点の能登半島沖から日本海中央部のスルメイカ分布量は低水準であったと考えられます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は15.5cmで、魚体は前年(19.0cm)および過去5年平均(16.5cm)よりも小さめでした。



小型いか釣りのスルメイカ水揚状況 (期間:5月1日~7月20日)

■ 今年5月1日から7月20日の小型いか釣りによるスルメイカの水揚量は157トンであり、前年(196トン)および過去5年平均(1,795トン)を下回っています。

■ 銘柄(1箱当たりの入り尾数)別の箱数割合をみると、今年は20尾入りと25尾入りの割合が64%で、魚体サイズは前年および過去5年平均より大きめです。

■ 5月1日から7月20日の延べ入港隻数を集計したところ、今年の入港隻数は670隻で、前年(1,320隻)および過去5年平均(3,715隻)を下回っています。同時期の入港1隻当たりの水揚量は232kgで、前年(149kg)と同様に低調で、過去5年平均(422kg)を下回っており、県沿岸へのスルメイカの来遊量は前年と同様に少なく、過去5年平均を下回っていると考えられます。

■ 能登半島地震で能登の漁港が大きな被害を受けており、県外小型いか釣り漁船の入港できる港が金沢港だけになったため、操業隻数が少なくなっています。



石川県主要港の水揚状況 (期間:6月1日~30日)

■ 定置網 サバ・フクラギ・コゾクラは前年を上回り、ブリは前年並みで、マアジは前年を下回りました。ブリは349トン水揚げされました。4月から6月の累計は508トンで、前年(1,043トン)を下回り、過去5年平均(515トン)並みとなっています。

■ まき網 マイワシは前年を上回り、サバ・ウルメイワシは前年を下回りました。

■ 底びき網・ごち網 ハタハタは前年を上回り、ニギス・アマエビ・スルメイカは前年を下回りました。

■ 刺網・釣・小型イカ釣・その他 スルメイカは前年を上回り、ベニズワイガニ・サザエ・フグ類は前年並み、マダコは前年を下回りました。