2025年9月30日火曜日

石川県周辺海域の海面水温 (期間:9月6日~10日)

■ 石川県周辺の海面水温 9月10日の本県周辺(海岸線より 30海里程度)の海面水温は27~28℃台であり、過去5年平均と の差は+0.5~+1.5℃程度でした。

■ 沿岸観測ブイの水温 今期の水温は28.9~29.2℃で、前年 同時期との差は+0.8~+2.2℃、過去5年平均との差は+1.4~ +2.3℃でした。

■ 港内の水温 今期の水温は28.8~29.8℃で、前年同時期 との差は+0.1~+1.5℃、過去5年平均 との差は+0.6~ +2.2℃でした。

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:9月9日・14日~18日)

■ 調査船白山丸は9月9日および9月14~18日に日本海中央部でイカ釣り調査を行いました。スルメイ カの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は0.37~4.40尾でした。全調査点 の平均CPUEは2.26尾であり、前年(4.38尾)および過去5年平均(12.3尾)を下回りました。定点調査では ないため厳密には比較できませんが、今年の調査時点の日本海中央部のスルメイカの来遊量は前年 および過去5年平均を下回っていたと考えられます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズ の指標)の平均値は19.4cmで、魚体は前年(18.6cm)より大きく、過去5年平均(20.4cm)よりも小さめで した。

大型クラゲ情報 (期間:8月24日~9月19日)

■ 水産研究・教育機構と漁業情報サービスセンターが9月19日までに発表した情報、並びに石川県水 産総合センターが得た情報は以下のとおりです。

■ 島根県から秋田県の底びき網で大型クラゲの入網が確認されており、1網当たりの入網数は数 個体から十数個体です。長崎県から石川県の定置網でも入網が確認されていますが、入網は散発 的で、1網当たりの入網数は数個体程度です。

■ 水産研究・教育機構が9月2日と9月17日行ったフェリーによる博多・釜山間の目視調査では、大 型クラゲは確認されませんでした。同機構が9月2日から11日に鳥取県沖から石川県沖で行った大型 クラゲ用中層トロール網による調査では、大型クラゲは採集されませんでした。

■ 日本海では定置網よりも底びき網で入網の報告が多く、沖合寄りに大型クラゲが分布している模様 です。本県でも底びき網で入網が続いていますので、今後の動向に注意してください。

石川県周辺海域の海面水温 (期間:8月1日~31日)

■ 定置網 サバ・フクラギ・コゾクラは前年を上回り、シイラは前年を下回りました。

■ まき網 サバは前年を上回り、ガンドは前年並みでした。

■ 底びき網・ごち網 マダイは前年を上回り、アマエビは前年を下回りました。

■ 刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年を上回り、スルメイカは前年を下回りました。